プロフィール
氏名 寺岡克哉(てらおかかつや)
生年月日 1963年7月13日、北海道生まれ。
職業 フリー
趣味 高校、大学時代は山岳部に所属し、ロッククライミングや
冬山登山の経験もあります。現在の趣味は散歩です。
得意分野 自然科学、特に物理学。素粒子実験の分野で、理学修士と、
博士課程の単位を取得しております。
今までやってきたこと
1986年 弘前大学 理学部 物理学科 卒業。
1989年 弘前大学 修士課程(物理専攻) 修了。
1990年 名古屋大学 博士課程(物理専攻) 編入。
1993年 名古屋大学 博士課程 単位取得。
1998年3月まで、名古屋大学の研究生(無給の身分)として研究活動を続け
ましたが、学位の取得に至りませんでした。この年、学位取得を断念して退学し、
少なからず挫折感も経験しました。
同年4月に地元札幌の、(株)創和「ラーメン専門店玄咲」に調理師見習いとし
て入社しました。ラーメン作りの修行にいそしみつつ、人生経験と人間関係の
幅を広げました。
足かけ2年ほど調理の世界を体験させてもらい、1999年12月に、本書「生命
の肯定」の執筆に専念することを決意し、玄咲を退社しました。
2002年1月に「生命の肯定」を文芸社から出版し、現在に至っております。
大学の研究室を去るとき、漠然とですが、既に執筆の決意を固めていたように
思います。しかし本を書くためには、今までとは全く違う世界も経験しなければなら
ないと、本能的に感じていました。
それでラーメン店に就職したのです。ラーメンの世界を選んだ理由は、私が調理
が嫌いでなかったのと、ラーメンがいちばん好きな食べ物だったこと。それとラー
メンを食べるとなぜか心が温かくなり、現代人の失ってしまった何かが、そこにある
ような気がしたからです。研究が行き詰まって殺伐とした気分になったときは、よく
ラーメンを食べて心をなごませていました。
食べ物の世界に入って分かったことは、「食べ物の仕事は、心の仕事なの
だ!」ということでした。
いくら調理が完璧に出来ても、店の雰囲気やウェイトレスの対応が悪くて、お客
さんの気分を害すれば、もう、ラーメンを美味しいとは絶対に思ってくれません。
しかし逆に、こちらの真心がお客さんに通じれば、お客さんは心から満足し、
また店に来てくれるのです。
このようなことを、店で厳しく教え込まれました。理科系出身の私は、機械的に
ラーメンさえ完璧にできればそれで良いと思っていましたが、その考えを改めさせ
られたのが良い経験になりました。
わたしは「食と心」を扱う世界で仕事をしているうちに、
「”飽食の時代”の現代人が本当に飢えているのは心なのだ!」
「人間は、心が餓死すれば自ら死を選んで自殺し、本当に死んでしまうの
だ!」
「現代人には、心の食べ物、心の栄養が必要なのだ!」
と、いうことに気がついて来たのです。そして「心の食べ物になるようなものを
書きたい!」と、心の底から思うようになって行きました。本書「生命の肯定」は、
そのような動機で書いた本です。
執筆を決意した直接の契機は、ラーメン店で働く先輩から、「やりたいことは、
できる時にやるべきだ!」と、励まされたことです。本書、「生命の肯定」が処女
出版です。
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