不織布マスクの性能
2021年1月31日 寺岡克哉
私は、以前に書いた「エッセイ976」で、
スーパーマーケットに毎日の食材を買いに行くとき、
それまでは、洗って再利用できる「布マスク」を使っていましたが、
しかしその後は、使い捨てであっても「不織布(ふしょくふ)マスク」を
使うようにしたと言いました。
なぜなら一般的に、布マスクよりも、不織布マスクの方が、
新型コロナウイルス(を含んだ飛沫)を、「通しにくい」と言われている
からです。
そしてまた、わが家には肺癌を患っている高齢者がいるので、新型
コロナウイルスを、絶対に家に持ち込むわけには行かないからです。
しかしながら、エッセイ976を書いた当時は、
布マスクの性能と、不織布マスクの性能が、一体どれぐらい違うもの
なのか、
ちょっと調べてみたけれど、具体的な数字として分かりませんでした。
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ところが最近、
新聞の報道で、各種マスクの性能比較を紹介している記事を見つけ
ましたので、
以下に紹介したいと思います。
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マスクの種類 飛沫を防ぐ効果(飛沫の削減量)
吸うとき 吐くとき
不織布マスク 約70%削減 約80%削減
布マスク 35%~45%削減 66%~82%削減
ウレタンマスク 30%~40%削減 約50%削減
提供: 理化学研究所、豊橋技術科学大学、神戸大学
協力: 京都工芸繊維大学、大阪大学、大王製紙株式会社
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上のデータを見ると、
たしかに、不織布マスクの性能が高いことが分かります。
そして意外だったのは、ウレタンマスクの性能が、布マスクの性能
よりも低かったことです。
ちなみに、
私が外出しているとき、ウレタンマスクを使っている人を、けっこう
見かけるのですが、
なるべくなら皆が、不織布マスクを使うようにした方が良いと思い
ます。
そして、もしもウレタンマスクを使っている場合は、
人の多い場所に行くことや、大きな声で話したり騒いだりすること
を、
できるだけ控(ひか)えた方が良いと思う次第です。
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