テレビ討論でマイク消音
2020年10月25日 寺岡克哉
10月22日。
アメリカ大統領選挙の、トランプ候補とバイデン候補による、
第2回(このたびの選挙で最後)の、テレビ討論会が行われました。
しかしながら、この第2回討論会では、
9月に行われた第1回討論会で相次いだような、発言妨害を防止する
ため、
冒頭発言中は、もう一方の候補のマイクを切る措置が導入されたの
です。
第1回討論会の司会を務めた、FOXニュースのキャスターは、
トランプ候補による発言妨害が145回にも上り、圧倒的に多かったと
指摘しており、
「史上最悪」のテレビ討論会だと評価されていました。
そのため、やむを得なく、
トランプ候補とバイデン候補が、各テーマの冒頭でそれぞれ2分間
話すとき、もう一方の候補の音声マイクを切る措置が取られたのです。
討論会のテーマは、新型コロナウイルス、米国の家族、人種、気候
変動、安全保障、リーダーシップの6つで、
それぞれのテーマについて、各15分ずつの時間が割り当てられて
います。
つまり、それら各15分のうちの2分間ずつ、マイクを切る措置が行わ
れるわけです。
* * * * *
上で書いたように、前回の討論会は「史上最悪」と評価されましたが、
しかし今回の討論会は、それとは対照的に、互いの発言を遮るよう
な場面は少なく、
それぞれの候補者が主張や反論を訴えて、それなりに論戦が交わ
されました。
ちなみに、アメリカのメディアは、
有力紙がそろって「今回は、きちんとした討論会だった」と評価する
一方、
「両候補者は、まったく異なる見解を示した」と伝えており、
さまざまな課題や政策をめぐる立場の違いが、一層鮮明になったと
評価しています。
また、アメリカのメディアの1つであるCNNは、討論会を視聴した人
を対象にして世論調査を行った結果、
「53%の人がバイデン氏が優勢だったと回答し、39%の人がトラン
プ大統領が優勢だったと回答した」と、伝えています。
* * * * *
以上ここまで見てきて、私は思うのですが、
「マイクを切る」という措置を取らなければ、まともに討論もできない
とは・・・
ほんとうにトランプ候補は、「小学生以下」とも言えるような、レベル
の低い人間です。
そんなレベルの低い人間に、世界中が振り回されるのは、
もう、これで終わりにしてもらいたい(今回の大統領選挙でトランプ
候補が落選してほしい)と、
ほんとうに心から願ってやまない次第です。
目次へ トップページへ