新型コロナの流行で分かったこと
                               2020年5月31日 寺岡克哉


 新型コロナウイルスの流行で、社会的に、ものすごく大きな影響が
出ています。

 私は今年で57歳になりますが、その57年間の人生において、

 見たことも聞いたこともなかったことが、次から次へと起こっているの
です・・・ 


              * * * * *


 まず第一に、

 小学校や中学校、そして高校が、こんなにも長い間、休校になった
のは、

 私の人生においても、今まで聞いたことがありません。



 また、

 プロ野球や、プロサッカー、大相撲などのプロスポーツ競技は、開催
が延期になったり、場所が中止になったりしています。

 さらには、甲子園や高校総体など、高校生のスポーツ大会も全般的
に中止となり、

 東京オリンピックの開催も、延期となりました。



 さらにまた、

 日本全国にある美術館や博物館が休館となり、

 音楽コンサートや、演劇、落語などの、さまざまな芸能活動が、中止
や延期となっています。


              * * * * *


 これら、上に挙げたもの、

 つまり、教育、スポーツ、文化などの分野が、とても大きなダメージを
受けたわけです。

 こんなことが全国的に起こったのは、

 第2次世界大戦よりも後の時代において、おそらく初めてではないで
しょうか。



 ちなみに、「新型コロナウイルスの影響」といえば、

 「経済に対する影響」が、いちばん大きく取り上げられています。

 もちろんそれは、とても重大であり深刻なのは間違いありません。



 しかしながら、

 教育、スポーツ、文化などの、人格形成に大きく関係する分野。

 いわゆる「人を育てる分野」が、こんなにも脆弱(ぜいじゃく)だった
なんて、ほんとうに驚きました。



 たとえば発展途上国では、「教育の問題」というのが、なかなか解決
されません。

 それがどうしてなのか、昔から私は疑問を感じていたのですが、

 おそらく教育というのは、よほど国力に余裕があり、社会が安定して
いなければ、

 普及させることが本当に難しいのでしょう。



 新型コロナウイルスの流行で、そのことが良く分かった次第です。



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