新型コロナの年代別致死率
２０２０年４月１９日 寺岡克哉
以前から私が知りたいと思っていたデータが、やっと公表されました！
つまり、厚生労働省が４月１３日に、
新型コロナウイルスの「年代別」の感染者数と、死者数を、初めて公表
したのです。
それは、以下の表のようになっていますが、これは４月１２日午後６時
までの時点における状況です。
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年齢 感染者数（人） 死者数（人） 致死率（％）
０～ ９ １０３ ０ ０
１０～１９ １６７ ０ ０
２０～２９ １１８２ ０ ０
３０～３９ １１２８ ０ ０
４０～４９ １１９９ ２ ０．２
５０～５９ １２００ ６ ０．５
６０～６９ ８０９ ９ １．１
７０～７９ ６４９ ３７ ５．７
８０～８９ ３７６ ３６ ９．６
９０～ １２０ １１ ９．２
不明・調査中 １８８
非公表 １
合計 ７１２１ １０２ １．４
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この表を見て、すぐに気がつくことですが、
３９歳以下の人は、合計で２５８０人もの人が感染したのに、
たったの1人も亡くなっていません。
その反対に、
８０歳以上の人は、感染した人の、およそ１０パーセント近くが亡く
なっています。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
つぎに、
年代別の「重症者」の数も、公表されていたので、以下の表に
まとめてみました。
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年齢 感染者数（人） 重症者数（人） 重症化率（％）
０～ ９ １０３ １ １．０
１０～１９ １６７ １ ０．６
２０～２９ １１８２ ０ ０
３０～３９ １１２８ ５ ０．４
４０～４９ １１９９ １０ ０．８
５０～５９ １２００ ２６ ２．２
６０～６９ ８０９ ３９ ４．８
７０～７９ ６４９ ３２ ４．９
８０～８９ ３７６ ２１ ５．６
９０～ １２０ ０ ０
不明・調査中 １８８
合計 ７１２１ １３５ １．９
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この表を見ると、
４９歳以下の人は、重症化率が１％以下であるのにたいして、
６０歳以上の人は、重症化率がおよそ５％ていどになっています。
つまり、
６０歳以上の人は、４９歳以下の人にくらべて、重症化する確率
が、およそ５倍ていども大きくなっているのです。
ちなみに、９０歳以上の重症化率が０％になっていますが、
これは９０歳以上の場合、重症化した人の全てが、亡くなっている
のだと思われます。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
以上、これらのデータを見て分かることですが、
３９歳以下の、比較的若い人たちは、新型コロナウイルスに感染
しても、
致死率や重症化率が、とても低くなっています。
なので例えば、もしも３９歳以下の人しか住まない町を作ったら
学校や会社、居酒屋、ライブハウス、カラオケなどに行き、まったく
普通に生活しても、
おそらく、医療崩壊を引き起こすことは無いでしょう。
そして、しばらくすれば、
その町に住む大部分の人が、新型コロナウイルスに対する「免疫」を
獲得することになります。
さらに、そのような町にある病院では、
医師も、看護師も、すでに免疫を獲得しているので、
新型コロナウイルスに感染した患者を治療するのに、マスクも防護服
も必要ないでしょう。
たしかに、
「３９歳以下の人しか住まない町」を作るなど、荒唐無稽（こうとうむけ
い）な考えです。
しかしながら、
このような「思考実験」を行ってみることで、新型コロナウイルスが
抱（かか）えている問題を、分かりやすく明確にすることが、できるよう
に思った次第です。
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