2020年に向けて
                              2019年12月29日 寺岡克哉


 読者の方々によっては、このエッセイに目を通されているとき、すでに
年が明けているかもしれませんね。


 いったい2020年は、どんな年になるのでしょう?


 それについて、ちょっと私が気になっていることを、書いてみたいと思い
ます。


             * * * * *


 まず、

 年の暮れから新年早々にかけて、あまり良い話でなくて申し訳ありませ
んが、

 2020年も、熱波や豪雨、洪水、暴風などの「気象災害」が起こっても、
まったく不思議ではないでしょう。



 というのは、

 地球温暖化が進んでいるかぎり、気候変動による気象災害は、年々
酷(ひど)くなっていくからです。

 なので、「昨年にあれだけ酷い気象災害が起こったのだから、今年は
少しマシになるだろう」などという甘い予想は、まったく成り立ちません。

 2020年も、「気象災害への準備」は、怠(おこた)りなくやっておいた
方が良いと思います。



 ところで2019年は、グレタ・トゥーンベリさんをはじめとして、世界中の
若い人たちが地球温暖化問題にたいして立ち上がってくれました。

 これは、「希望の兆し」ではないかと私には思えます。

 2020年も、地球温暖化問題にたいして、若い人たちが盛り上がって
くれるように願っています。


              * * * * *


 さて、ここから以下、

 2020年における「海外の気になる動き」について、ざっと見て行きた
いと思います。



 まず早ければ1月中に、 イギリスがEUから離脱するかもしれません。

 それによって、世界経済に一体どんな影響が出るのでしょう?

 なんだか新年早々から、慌(あわ)ただしく落ち着かない状況になり
そうです。



 また4月には、韓国の総選挙があります。

 もしも、この選挙で、現在与党である「共に民主党」が大敗し、現在
野党である「自由韓国党」が大勝すれば、

 ムン・ジェイン大統領は身動きがとれなくなり、レームダック(死に体)
になってしまうでしょう。

 ムン・ジェイン大統領は、国内政治でも外交でも、かなりムチャクチャ
をやるので、

 総選挙で自由韓国党が勝った方が、韓国国内も日韓関係も、すこし
落ち着くのではないでしょうか。



 そして11月には、アメリカの大統領選挙があります。

 トランプ大統領は再選を目指していますが、「ウクライナ疑惑」などの、
いろいろな問題を抱えているので、

 トランプ大統領の再選が盤石(ばんじゃく)であるとは、決して言えない
状況でしょう。

 このトランプ大統領も、かなりムチャクチャな外交をやるので、できれば
他の人に代わった方が、世界中が落ち着くのではないかと思います。



 さらに、その他、

 北朝鮮の動向や、香港デモの動き、あるいはイラン情勢なども、

 たいへん気になるところです。


             * * * * *


 最後に明るい話題として、

 言わずもがなですが、2020年には「東京オリンピック」が開催され
ます。

 とつぜんに降って湧いた話で、私の住んでいる札幌でも「マラソン」
と「競歩」が行われることになったので、

 私の地元も大いに盛り上がるでしょう。



 ちなみに私は、日本が1つでも多くメダルを取るようにと、マスコミなど
の周囲が、選手たちにプレッシャーをかけるのが大嫌いです。

 しかしながら、日本人選手が力を出し切って、めでたくメダルが取れた
ときには、素直に喜びたいと思っています。



 それでは、2020年という年が、

 読者の皆さんにとって、できるだけ良い年でありますように願っており
ます。



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