スリランカで大規模なテロ
                              2019年4月28日 寺岡克哉


 4月21日。

 スリランカで、大規模な連続爆破テロが起こりました!


 スリランカ最大の都市であるコロンボと、その郊外などにある、

 ホテルとキリスト教の教会の、合わせて6ヶ所で、ほぼ同時に
爆発が起こったのです。


 さらに、その数時間後、

 事件との関係が疑われる人物を、警察が追跡する過程などで、

 別の宿泊施設と住宅の、2ヶ所でも爆発が起こりました。



 スリランカ警察は4月23日。

 高級ホテルやキリスト教会など、合計8ヶ所で起きた一連の爆破
テロ事件で、

 これまでに外国人を含む死者が321人、負傷者がおよそ500人
に上ったと公表しました。

 1人の日本人も、爆発に巻き込まれて犠牲になっています・・・ 



 さらに、スリランカ警察は4月24日。

 連続爆破テロの死者が、359人に上ったことを明らかにしました。



 しかしながら、スリランカ政府は4月25日の夜。

 連続爆破テロの死者数について、253人だったと訂正しています。

 これまで関係当局は359人と公表しており、100人を超える修正
となりましたが、

 このことについて、スリランカの保健省は、

 「多くの遺体は損傷が激しく、確認に手間取った。死者数を正確に
確認するのは極めて困難だった」と、しています。


             * * * * *


 死者数がすこし減りましたが、それにしても何と言うことでしょう!

 とても大変なことが起こりました!




 このテロ事件の全容については、まだ明らかになっていませんが、

 スリランカ国内のイスラム過激派組織である、NTJ(ナショナル・
タウヒード・ジャマア)と、

 中東のイスラム過激派組織で、国際的なテロ組織である、IS(イス
ラム国)が、

 関与したのではないかと見られています。



 私は思うのですが・・・ 



 自爆テロを教唆(きょうさ)し、

 自分の命も、他人の命も、軽く見るような宗教は、もはや宗教である
とは言えません。

 (このたびのテロ事件の首謀者も、「自爆テロ」で死んだといいます。)



 ところで、

 本サイトでも、初期のエッセイでは、宗教的な考察をよくしましたが、

 「本当の宗教」というのは、自分も他人も、平和に幸せに安らかに
暮らせることを目的とするものだと、私は考えています。



 テロや戦争を煽(あお)り立てるような宗教は、決して本当の宗教では
ありません。

 そのような「偽(にせ)宗教」は、ただ宗教を大義名分にして、テロや
戦争を起こすための道具にしているのです。

 宗教を、そのように利用する者たちは、ほんとうに「邪悪な存在」である
としか、言いようがありません。



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