札幌で大規模なガス爆発!
2018年12月23日 寺岡克哉
私が住んでいる家から、そんなに遠くない場所。
雪が積もっていなければ、歩いてでも行ける所。
そんな場所で、「大規模なガス爆発」が起こりました!
地元のニュースだけでなく、全国のニュースでも大きく取り上げ
られ、
さらには、海外のメディアでも報道されたといいます。
私は最初、そんな大事(おおごと)が起こっていたとは、ぜんぜん
気がつかなかったのですが、
テレビなどの報道で、だんだん被害の状況が明らかになって行く
につれて、
「これは、ものすごいことが起こった!」と、ビックリした次第です。
* * * * *
12月16日の、午後8時半ごろ・・・
札幌市の豊平区にある、不動産仲介業・飲食店・整骨院の
3店舗が入居していた、2階建てのテナントで、
「大規模なガス爆発」が起こりました。
その爆発後には、「火災」も発生し、
不動産仲介業の店舗は、まったく跡形もないほど倒壊して
しまいました。
その隣にある飲食店も、ほぼ壊滅的なほどの倒壊をしており、
さらにその隣の、整骨院の店舗は、外壁などが崩れています。
火災は、5時間以上にわたって燃えつづけ、
翌12月17日の、午前2時10分ごろに鎮火しましたが、
述べ、およそ360平方メートルを全焼しました。
負傷者は52人に上(のぼ)り、
1歳~80歳までの男女51人は、軽傷で済みましたが、
不動産仲介業の、30歳代の男性従業員が、顔をやけどする
などの重傷を負いました。
これほどの「爆発」と「火災」にもかかわらず、
ほとんどの人々が軽傷で済み、死者が1人も出なかったのは、
ほんとうに不幸中の幸いです。
* * * * *
このようなガス爆発が起こった原因ですが、不動産仲介業の
男性従業員の証言により、
120本にも上る、「未使用」の除菌消臭用スプレー缶を、
廃棄するために、店内に並べて一斉(いっせい)に噴射して
いたことが、分かりました。
その作業を終えたあと、
手を洗うために、湯沸かし器のスイッチを入れた際に、
爆発が起こったといいます。
このスプレー缶には、噴射剤として、可燃性のジメチルエーテル
が使われていました。
また、スプレー缶は1度ボタンを押すと、すべて空になるまで、
4分間出つづける仕組みになっています。
それで、120本ものスプレー缶を、一斉に噴射することができた
わけです。
窓を閉め切ったままの店内は、あっという間にスプレーの成分で
白くけむり、男性従業員は息苦しくなりました。
そのため、一緒にいて別の作業をしていた男性従業員とともに、
2人で外に出たといいます。
15分後に店内にもどっても、スプレーの成分が充満したまま
だったため、
手を洗って帰宅しようと思い、ガス給湯器を作動させた瞬間に、
爆発が起こったということです。
* * * * *
まったく、何ということでしょう!
閉め切った屋内で、120本もの未使用スプレー缶を、一斉に
噴射させるとは!
理由はどうであれ、ものすごく非常識なこと、この上ありません!
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