近ごろ気になること
2018年3月18日 寺岡克哉
今回も、「貿易戦争の危機」についてレポートするつもりでしたが、
まだ、EU(ヨーロッパ連合)の「具体的な動き」が見えてこないので、
もう少し様子を見てから、書くことにしたいと思います。
なので今回は、
日本を取り巻く国際情勢と、日本の国内情勢について、近ごろ私が
気になっていることを、
ごくごく簡単に書いてみることにします。
* * * * *
まず、北朝鮮の核・ミサイル開発による脅威が増してきたので、
日本、アメリカ、韓国による、緊密な連携(れんけい)が必要に
なっています。
それなのに、日本と韓国の間では、
従軍慰安婦の問題が蒸し返され、竹島の問題でもギクシャクと
しています。
また、日本とアメリカの間では、
トランプ大統領が、鉄鋼とアルミニウムに高い関税をかけると
決定したので、
日本側としても、その対応に頭を悩ませています。
* * * * *
このように、
外交や国際経済で、差し迫った問題があるにもかかわらず、
日本国内では、「森友学園問題」でゴタゴタとしているのです。
そのため麻生・財務相は、
アルゼンチンで開かれるG20(20ヶ国・地域 財務相・中央銀行
総裁会議)に、欠席することになってしまいました。
これは国際的に、けっこう恥ずかしいことだと思います。
しかしながら、
この「森友学園問題」というのも、かなり大きな問題になっており、
今後、財務省内のどれぐらいの範囲まで影響が及ぶのか分かり
ませんし、
さらには、
安倍首相や麻生・財務相の、進退問題にまで発展するかも知れ
ません。
* * * * *
そして一方、
北朝鮮の脅威にたいして、日本の「頼みの綱」となっている、アメ
リカに目を向けてみると、
3月2日に、国務省のユン北朝鮮担当特別代表が辞任し、
3月6日には、国家経済会議のコーン委員長が辞任を表明し、
3月13日には、ティラーソン国務長官が更迭され、
3月15日には、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題
担当)を解任する方針が、決定したと伝えられています。
このように、
アメリカ中枢部の重要な人たちが、つぎつぎと辞任や更迭や解任
に追い込まれています。
何だか、トランプ大統領の意に適わなければ、どんどん首を切って
しまうという、
まるで「独裁政治」のようなことが、アメリカの中枢内で断行されて
いるような気がしてなりません。
* * * * *
以上、
近ごろ私が気になっていることを、ざっと挙げてみたのですが・・・
どうも、
日本国内の情勢も、日本を取り巻く世界情勢も、
何だか訳の分からない、グチャグチャとした様相になってきました。
このように、混沌とした世の中になって来ると、
ズバズバと分かりやすく即断的に物事を決定してしまうような、
「独裁的な人物」が政治的な人気を集めて、台頭してくる恐れが
あるので、
そのことが、ものすごく気になっている次第です。
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