東京都議選で自民党が惨敗
                               2017年7月9日 寺岡克哉


 7月2日に投開票された東京都議会選挙で、

 自民党は選挙前の57議席から、34も議席を減らして、

 たったの「23議席」となってしまいました。



 これは自民党にとって、

 過去最低だった38議席を大幅に下回る、「歴史的な惨敗」

 だったと、いえるでしょう。


          * * * * *


 ところで・・・

 このたびの東京都議選の結果について、

 自民党は、「かなり深刻な事態」と、受け止めているみたいです。



 その証拠に、いままで自民党は、

 加計(かけ)学園問題(注1)について国会での参考人招致を、
頑(かたく)なに拒(こば)み続けてきたのですが、

 7月10日に参考人を招致して、国会の「閉会中審議」を行なう
ことに同意したからです。


-----------------------------
注1 加計(かけ)学園問題:

 岡山市の学校法人である「加計学園」が、政府の国家戦略特区
を活用して、愛媛県の今治(いまばり)市に獣医学部を新設すること
を国が認めましたが、

 この手続きをめぐって、

 加計学園理事長の友人である安倍首相、あるいは首相側近に
よる不適切な関与(つまり、獣医学部の新設を加計学園にたいし
て認めるように、文部科学省に圧力をかけたこと)

 が、あったのではないかという「疑惑」が浮上している問題。
-----------------------------



 ちなみに「閉会中審議」は、

 7月10日に衆参の両院で行なわれることになりましたが、

 これは自民党にとって、そうとうな譲歩のように私には思えます。


           * * * * *


 当然といえば、当然のことかも知れませんが、

 やはり代議士というのは、「選挙結果」をいちばん重く受け止める
人種なのでしょう。



 だから、

 安倍首相の暴走を抑えるためには、やはり、つぎの衆議院選挙
で自民党の議席数を減らすこと。

 それが、いちばん効果的な方法であるのは、まず間違いありま
せん。



 しかしながら、

 このたびの東京都議選が、安倍批判にたいする「ガス抜き」のよう
に働き、

 つぎの衆議院選挙で、またまた自民党が、大量の議席を獲得して
しまう・・・ 


 そんなことが起こらないようにと、私は願うばかりです。



      目次へ        トップページへ