世界的に危うい流れ
2016年11月20日 寺岡克哉
最近、どうも何だか、
日本も含めた「世界の情勢」が、
私が願っているのとは、反対の方向に進んでしまいます。
つまり、なんと言いますか、
私の感性にとって、「安心できる方向」ではなく、「とても心配な方向」
へと、
世界情勢が、どんどん流れているように感じるのです。
* * * * *
たとえば、今年の6月に行われたイギリスの国民投票で、
私は、イギリスの「EUへの残留」を願っていたのですが、しかし
国民投票の結果は「EUからの離脱」でした。
これによりイギリスは、EUとの協調ではなく、「孤立化」の道を
歩んでいくことになりました。
また、7月に行われた日本の参議院選挙では、
「憲法改正」に前向きな勢力が、議員総数の3分の2以上を占め
てしまいました。
すでに衆議院では、「憲法改正」に前向きな勢力で、3分の2以上
を占めていましたから、
いま現在の日本の国会は、「憲法改正」が、ものすごく「やりやすい
状況」になっているのです。
さらには、今月に行われたアメリカの大統領選挙で、
私は、何としても、クリントン候補が当選するようにと願っていたの
ですが、
しかし選挙の結果は、「最悪」とも思われる、トランプ候補の当選と
なってしまいました。
* * * * *
その一方で・・・
ロシアのプーチン大統領は、強権をふるって、
ウクライナ問題や、シリア問題に、とても強く介入しています。
また中国は、
日本の尖閣諸島の周辺海域や、南シナ海などに対して、
「進出」を企(くわだ)てています。
そして、トルコのエルドアン大統領も、強権をふるって、
国内では、反エルドアン派にたいする大規模な粛清や、クルド人
勢力に対する弾圧を行い、
対外的には、シリア北部への「軍事介入」を行なっています。
* * * * *
さらには・・・
シリアの「内戦」が長引き、ものすごく大勢のシリア難民の人々が、
トルコやヨルダンなどの周辺国や、ヨーロッパ諸国に流出しています。
また、
「イスラム国」や「アルカイダ」などの、イスラム過激派によるテロが、
世界中で起こっています。
* * * * *
以上、
世界の情勢について、私がすごく気になっていることを、
とても大ざっぱにですが、ざっと列挙してみました。
それらを、改めて眺(なが)めてみると、
「ナショナリズムの台頭」というか・・・ (ロシア、中国、イギリス、
アメリカ、トルコ、日本など)
「テロ組織のグローバル化」というか・・・ (イスラム国、アルカイダ
など)
「民族の大移動」というか・・・ (シリア難民や、移民問題など)
これらのことが、同時並行で起こっているというか、
何やら訳のわからない、混沌(こんとん)とした、
すごく不安定で、とても心配で、まったく安心していられないような・・・
そのような「危うい流れ」に、世界中が巻き込まれているような感じが
してなりません。
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