2015年に向けて
                             2015年1月4日 寺岡克哉


 年が明けて、2015年になりました。

 いったい今年は、どんな年になるのでしょう?



 もちろん、

 なるべく良い年になるように願っておりますが、

 しかしながら、おそらく今年も、いろいろなことが起こるでしょう。



 今回は、

 これからの1年で、とくに注視しなければならないと思うことに
ついて、

 ごく簡単に、ざっと書いてみます。


           * * * * *


 まず第一に今年は、

 この前の衆議院選挙で、自民党が大勝したので、

 いよいよ「安倍政権」が、猛威をふるう年になるような気がして
なりません。



 消費税の増税や、インフレ政策による物価の上昇で、

 給料を簡単に上げることのできない、中小企業や零細企業に
勤める人々、非正規雇用の人々、

 そして年金暮らしの人々は、ますます生活が苦しくなって行く
でしょう。



 また、

 集団的自衛権の行使を容認する動きが、ますます進んでいき、

 おそらく「憲法改正」の動きさえも、かなり具体化して行くかもしれ
ません。



 そして、さらには、

 福島第1原発の事故が、いまだに収束していない中でも、

 「原発の再稼働」が、精力的に推進されて行くに違いありません。


             * * * * *


 つぎに、ちょっと世界に目を向けてみると、

 昨年は、「イスラム国」の問題や、ウクライナの問題など、

 世界の平和にとって、暗雲が立ちこめた年でした。



 残念ながら今年も、

 これらの問題は、しばらく尾を引きずっていくものと思われます。


             * * * * *


 ところで、

 今年に行われる国際イベントで、私が注目したいと思っているの
が、COP21です。



 というのは、

 世界の「すべての国」が、2020年以降の温暖化対策に参加する
「新たな国際枠組み」を、

 今年にフランスのパリで開かれる、COP21で合意することを目指し
ているからです。



 これまでの「古い枠組み」では、

 温室効果ガスの二大排出国である、「中国」と「アメリカ」が参加して
いませんでした。

 そのため、世界における温室効果ガスの削減は、とても「限定的」な
ものにしか、なっていなかったのです。



 たしかに、たとえば中国などの圧力によって、

 COP21で合意される「新たな国際枠組み」が、「骨抜き」になって
しまう可能性も大いにあります。



 しかしながら、

 中国とアメリカを含めた「すべての国」が、温暖化対策に参加する
というのは、

 「一応の進歩」だと考えてよいでしょう。


             * * * * *


 昨年の2014年も、

 広島の土砂崩れや、御嶽山の噴火など、「大規模な自然災害」が
起こりました。



 火山の噴火は、不運としか言いようがありませんが、

 しかしながら地球温暖化が進んでいる以上、広島の土砂崩れの
ような「気象災害」は、

 今年も発生する可能性があると思われるので、厳重な警戒が必要
でしょう。


             * * * * *


 以上、

 ざっと思いつくことを書いてみたのですが、

 今年も、いろいろと目の離せないことが、たくさん起こりそうです。



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