2013年に向けて 
                            2013年1月6日 寺岡克哉


 2013年が始まりました。 今年も宜しくお願いします。


 さて、いったい今年は、どんな年になるのでしょう?


 たとえば昨年に中国で発生した、大規模な対日暴動のように、

 「世の中」というのは、いつ何が起こるのか、まったく分かりません。


 しかしながら、いま現在の時点で、

 「今年において注視しなければならない!」と感じている事柄に
ついて、

 ちょっと書いてみたいと思います。


              * * * * *


 まず今年に、私がいちばん注視しなければならないと思っているのは、

 「安部政権が、実際に何をやるのか?」と、いうことです。



 たしかに安部首相は、すでに口では色々なことを言っています。

 しかし政治の世界では、当初に言っていたことと、実際に実行された
ことが異なる場合が、往々にしてあります。

 なので、政治家が口で言っていることを、そのまま鵜呑み(うのみ)に
する訳には行きません。



 原発問題、尖閣問題や日中関係、経済問題、憲法改正問題など、

 これらについて、「安部政権が実際にどんな対応をしたのか」を、

 今年は目を凝(こ)らして、注視して行きたいと思っています。



 しかしながら、今年の7月に行なわれる「参議院選挙」までは、

 あまり過激なことはやらず、「安部政権の本性」を現さないかもしれ
ません。

 つぎの参議院選挙で、もしも自民党が大勝したら、

 その時こそ、いよいよ安部政権が本性を剥(む)き出しにして、

 さまざまな過激なことを、強行するのではないかと思っています。


             * * * * *


 ところで、海外に目を向けると、

 「シリアの内戦」が終結できるかどうかが、とても気になるところ
です。


 1月2日。国連人権高等弁務官のピレイ氏は、

 2011年の3月にシリアで反政府デモが開始されて以来、死者の数
が6万人を超えたという分析を明らかにしました。

 5ヶ月間にわたる調査の結果、「2011年3月15日から2012年
11月30日までの死者が、5万9648人に上ったことが分かった」
としています。

 その後、内戦に停止が見られないことから、2013年が始まった
時点での死者は、6万人を超えているとピレイ氏は分析しています。


 もし、今年も「シリア内戦」が終結しなければ、

 死者はさらに、どんどん増えて行くものと思われます。

 なので、一刻も早い終結を願うばかりです。



 また、

 昨年に「ホルムズ海峡を封鎖する」と警告したイランの動向が、
今年も気になるところです。


 イランは、欧米諸国による厳しい経済制裁を受けているにも関わら
ず、核開発を止めようとしません。

 それどころか、昨年の暮から今年の初めにかけて、大規模な軍事
演習さえ行なっています。

 その一環として、アメリカ軍などの艦艇を攻撃するために開発した
と見られる、「カデル」(地対艦ミサイル)の発射演習も行ないました。

 イランは、ミサイルの威力を大々的に示すことで、核開発をめぐって
対立している欧米諸国を、「けん制」しようとする狙いがあるのは明らか
です。


 この先、

 イスラエルやアメリカと、イランとの対立が、「軍事衝突」にまで発展
してしまわないかどうか、

 今年も非常に気になるところです。


             * * * * *


 以上、

 いま現在の時点で、今年のポイントになりそうだと思ったことを、

 ごく簡単に挙げてみました。



 しかしながら・・・ 

 昨年に起こった「大規模な対日暴動」でも明らかなように、

 いつ何が急に起こるのか、まったく分からないと言うのが、

 やはり、この世の現実なのでしょう。



 だから今年も、実際には色々なことが起こると思いますが、

 そのつど、出来るかぎり詳しく調べて、分かりやすくレポートして
行きたいと考えていますので、

 どうか宜しくお願いします。



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