2010年に向けて    2010年1月3日 寺岡克哉


 年が明けて、2010年になりましたね。

 今年は、一体どんな年になるのでしょう?

 皆さんにとって、よい年になりますように、祈っております。


             * * * * *


 私事ですが、

 昨年の12月に入って、歯科に通うようになりました。

 歯医者に行くのは、じつに10年ぶりくらいです。



 11月の終わりころ・・・

 上の奥歯に、「かなり深い穴が開いているなあ」と、気がつきました。

 しかし、その時すでに手遅れで、

 それから3日後に、歯の半分くらいが、崩れて欠けてしまいました。

 外から見ただけでは、分からなかったけれど、

 歯の内部で、穴がすごく大きくなっていたのですね。



 じつは・・・

 それとは別の、下の奥歯も、むし歯になっていたのですが、

 2年間ほど、放りっぱなしにしていました。

 それで、よい機会だったので、この際に重い腰をあげ、

 悪い歯をすべて治そうと決意したのでした。



 10年ぶりの歯医者でしたが、

 歯科の技術も、この10年の間に、ずいぶん発達したみたいです。

 治療のとき、ぜんぜん痛くなかったのが、すごく嬉しいことでした。



 年末までには、2本の歯が治り、治療後の違和感もありません。

 それで、私としましては、

 とても気持ちのよい、新年を迎えることが出来ました。


             * * * * *


 さて今年も、毎年恒例になっている、

 神社にお参りをして、「おみくじ」を引いてきました。



 ところが・・・

 今年の正月は、天候が大荒れで、

 お参りに行ったときは、湿った雪による「猛吹雪」でした。

 それはもう、

 風上に向けて、顔を上げられないほどの凄(すご)さです。



 ちなみに近年は、地球温暖化のせいで、

 札幌あたりでも、本州のような「湿った雪」が、けっこう降るように
なりました。

 湿った雪だと、衣服が濡れてしまうので、とても厄介ですね。

 家に帰ると、帽子やコートや手袋などを、かならず干さなければ
なりません。

 そのうち、真冬の季節でも、傘が必要になるかも知れませんね。



 このように、神社に行くまでは、ものすごく難儀したのですが、

 しかし神社に着いてみると、思ったとおり、人の数が少なかった
ので、

 賽銭箱の前で並ぶことなく、お参りをすることが出来ました。



 しかしながら・・・

 いちばん楽しみにしていた、おみくじは、「末吉」でした。

 あまり良い運勢ではありませんね。



 なんとなく、昨年のおみくじと、同じような気がしたので、

 エッセイ359を見直してみたら、やはり同じ「末吉」でした。

 今年の運勢は、昨年と同じように、

 「可もなく不可もなく」と、言うところなのかも知れません。


             * * * * *


 ところで地球温暖化に関しても、今年は、イベントが盛りだくさん
です。


 まず、

 昨年のCOP15では、課題が山積みにされたので、

 今年の12月に、メキシコで行われる「COP16」へ、

 
世界の注目が集まることになるでしょう。



 それに向けての準備作業も、新年早々から始まるはずです。

 たとえば今月の31日までに、

 2020年までの温室効果ガス削減目標(中期目標)を、

 コペンハーゲン協定の付属書に、記載しなければなりません。




 今のところ日本政府は、

 各主要排出国が、意欲的な削減目標を揚げることを「条件」に、

 1990年比25%削減を、付属書に記載する方針です。



 しかしながら、経済界からの反発も予想されますし、

 25%削減記載の「条件」になっている、主要排出国の削減目標に
ついて、

 一体どう判断するのか、国内で議論が巻き起こるような気がします。


             * * * * *


 さらに今年は、COP16とは別に、

 生物多様性条約 第10回締約国会議(COP10) というのが、

 名古屋で10月に行われます。

 (COPとは「締約国会議」という意味なので、10回目になるこの会議
も、COP10と言います。)



 「生物多様性条約」というのは、

 この地球上に、いろいろな生物が住んでいて、さまざまに進化し、
とても複雑な生態系を作っていること。

 そのような「生物の多様性」を、

 保全し、持続的に利用し、それから得られる利益を公正に分配する
ための、国際条例です。



 何だか、地球の生態系を、人間が利用するために作った条約のような
ニュアンスもありますが、

 地球生態系の保護や持続にたいして、国際的に取り組むための条約
でもあるのは、間違いありません。



 なので、COP10に向けて、

 地球温暖化による絶滅危惧種の増加や、生態系への影響、海洋酸性化
による影響、農業や漁業への影響などについて、

 新しい科学的な知見が、どんどん発表されて来るでしょう。



 地球温暖化は、人類だけの問題ではありません。

 より根本的には、「地球の生態系全体」の問題です!

 また逆に、地球の生態系が壊滅してしまったら、

 人類も生存することができません。

 そうなれば、経済の発展がどうのこうのなど、言ってられなく
なります。



 そのような視点も、このCOP10を機会に、

 人々の間にどんどん広がって行けば良いなと思っています。


             * * * * *


 以上のように2010年は、

 気候変動枠組み条約 第16回締約国会議(COP16)と、

 生物多様性条約 第10回締約国会議(COP10)という、

 地球温暖化に関連した、2つの大きなイベントがあります。



 なので、

 私も今年は、それらを主に中心として、

 いろいろ関連する事柄を、レポートして行きたいと思っています。



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