太陽光発電 1 2006年7月9日 寺岡克哉
「新エネルギー」として特に期待されているのは、太陽光、バイオマス、そして
風力です。今までは、その内のバイオマスと風力について見てきました。
さて、これからいよいよ、新エネルギーとして私がいちばん期待している、「太陽
光」について見て行きたいと思います。
その始めとして今回は、なぜ私が、太陽光をいちばん期待しているのかに
ついて、お話したいと思います。
* * * * *
私が「太陽光」をいちばん期待しているのは、「潜在的に存在するエネル
ギー」が莫大だからです。
さっそくですが、つぎの表を見てください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エネルギーの種類 エネルギー量
水力 (最大値) 90EJ
風力 (最大値) 630EJ
石油 (全資源) 8690EJ
天然ガス (全資源) 17280EJ
ウラン (全資源) 114000EJ
石炭 (全資源) 185330EJ
太陽エネルギー (1年間) 2895000EJ
世界のエネルギー消費 (1年間) 400EJ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
上の表で、エネルギーの単位の「EJ」は、「エクサジュール」と言い、
1EJ=1000000000000000000Jです。
E(エクサ)というのは、10の18乗、つまりゼロが18個つくという意味です。
一方、J(ジュール)というのはエネルギーの単位で、
1キログラムの重りを、10センチメートル持ち上げるのに必要なエネルギーが、
およそ1ジュールです。
あるいは、1リットルの水の温度を1度上げるためには、およそ4200J(ジュー
ル)のエネルギーが必要です。
だから、20度の水1リットルを、100度のお湯にするには、およそ336000J
(ジュール)のエネルギーが必要となります。
一般には聞き慣れない言葉ですが、J(ジュール)とか、EJ(エクサジュール)という
のは、そのようなエネルギーの単位なのです。
* * * * *
さて、上の表を見ますと、世界が1年間に消費するエネルギーは400EJです。
ところが一方、地球が1年間に太陽から受けているエネルギーは、2895000EJ
です。
だから太陽エネルギーは、世界のエネルギー消費の、およそ7000倍もの莫大
な量です。
また、1年間の太陽エネルギー2895000EJは、地球に存在する全ての石油と、
すべての天然ガスと、すべてのウランと、すべての石炭を合計したエネルギー
325300EJよりも、はるかに大きなものです。
そしてこれは、現在すでに存在する比較的効率のわるい太陽電池でも、およそ
470キロメートル四方の土地をそれで覆えば、世界のすべてのエネルギーがまか
なえる計算になるそうです。
それは地球の面積の、たった0.15パーセントの土地で良く、しかも農業に使う
ことのできない砂漠や荒地、あるいは海上でも良いのです。
もちろん、すべての太陽電池を1ヶ所に集める必要などありません。適宜都合の
よい場所で、分散して使えばよいのです。
この分散性について言えば、太陽電池はとても優れています。いちばん分散して
いる例では、各家庭の屋根についている太陽電池パネルがそうです。
このように太陽光発電は、長い電線をひく必要がなく、とくに電線の普及していな
い発展途上国において威力を発揮します。
* * * * *
以上のように、「太陽光」は、莫大なエネルギーが利用されずにいます。
それを使わない手はありません。
これが、私が太陽光をいちばん期待している理由なのです。
(注意)
今回の表の、「すべての石油」などの全資源のエネルギー量や、水力や風力
エネルギーの最大値は、最高の推定値でしかありません。だから、桁数の目安
ぐらのものと思ってください。
目次にもどる