元日から大地震
2024年1月7日 寺岡克哉
今年は、元日から大変な災害が起こってしまいました。
今年のように、元日のテレビ番組が、災害報道のため全面的に休止になった
のは、
私の記憶によれば、ここ50年ほどの間には無かったことですし、テレビ放送
の歴史でも、おそらく初めてのことではないでしょうか。
これは、
100年に1度も起こらないような、特筆(とくひつ)するべき出来事ではな
いかと私は思います。
* * * * *
1月1日の午後4時10分ごろ・・・
石川県の能登半島で、深さ16キロを震源とするマグニチュード7.6の地震
が発生し、志賀(しか)町で震度7の非常に激しい揺れを観測しました。
この地震で
震度6強を、石川県の七尾市、輪島市、珠洲(すず)市、穴水町(あなみず
まち)で、
震度6弱を、石川県の中能登町(なかのとまち)、能登町(のとちょう)、
新潟県の長岡市で、
震度5強~震度5弱を、新潟県、富山県、福井県、長野県、岐阜県で
震度4~震度1を、北海度から九州にかけての広い範囲で観測しました。
さらには、
最初の地震のあとにも、規模の比較的大きな地震が相次ぎ、
気象庁は、今回の一連の地震活動を「令和6年能登半島地震」と名付けました。
* * * * *
また、
地震の直後から日本海側の各地で津波が観測され、石川県の輪島市では1メー
トル20センチ以上、金沢港で90センチ、富山市と山形県の酒田港でいずれも
80センチとなっています。
津波は1月2日の朝にかけても観測され、北海道の岩内町で50センチ、京都府
の舞鶴港で40センチ、佐賀県の玄海町で30センチなどとなっています。
ちなみに、
石川県の輪島市にある「輪島港」の津波観測計では、1月1日の午後4時21分
に1メートル20センチの津波が観測されて以降、データが入ってきておらず、
さらに高い津波が観測されている可能性があることから、観測された津波の高さ
を「1メートル20センチ以上」と発表しています。
その後、気象庁によると、
石川県の能登地方に「5メートル」の津波が到達したと推測されるほか、
新潟県の上越、中越、下越、佐渡や、富山県に「3メートル」の津波が到達した
と推測されています。
* * * * *
ところで、
これらの地震と津波による被害の全容は、まだ明らかになっていません。
しかしながら、石川県内では1月6日の午後4時までに
輪島市で69人、珠洲(すず)市で38人など、合計で126人の死亡が確認
されています。
また安否不明者は、輪島市140人、珠洲市39人など、合計で210人となっ
ています。
家屋の倒壊により「生き埋め」になった住民も多数いるとみられており、関係
機関が捜索を急いでいます。
一方、1月5日の時点において、
石川県内に開設された避難所には、3万2000人以上が身を寄せています。
また、インフラの復旧が課題となる中、依然として約6万6000戸で断水して
おり、輪島、珠洲の両市などで停電が続いています。
* * * * *
以上のように、
2024年は、初日から大災害によって始まってしまいました。
テレビの報道で、災害の状況を見せられると、
あまりにも悲惨で心が痛み、目を背(そく)けたくなってしまいます。
もしも私が、このような災害に遭(あ)ったなら、絶望して生きる意欲が無く
なってしまうでしょう。
すでに亡くなってしまった方々には、お悔やみを申し上げるとともに、
一日でも早く、インフラなどの復旧が進んでほしいと、心から願ってやみません。
目次へ トップページへ