心臓の手術をしました 1
                             2022年11月13日 寺岡克哉


 私は、今から2年半ほど前の、2020年6月9日に、

 心房細動(注1)という心臓発作を起こして、救急車で病院に
運ばれたことがありました。


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注1 心房細動(しんぼうさいどう):

 心房(心臓の上半部にある部屋)の内部に流れる電気信号が、乱れる
ことによって起こる「不整脈」の一種です。

 心房が痙攣(けいれん)したように細かく震え、血液をうまく全身に送り
出せなくなります。

 また、それによって心房に血栓(けっせん)ができやすくなり、その血栓
が脳に行って、脳の血管が詰まるリスクが高まります。
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 それから、今までずっと、

 私は薬を飲み続けることにより、心房細動が再発するのを抑え
ていました。


 しかしながら、

 いくら薬を飲み続けても、心房細動が起こるのを抑えるだけで、

 心房細動の原因そのものを、取り除くわけではありません。



 つまり、「薬を飲む」という方法では、

 病気の症状を抑えるだけであり、けっして病気が治るわけでは
ないのです。



 そのため、医師の勧(すす)めにより、

 カテーテルアブレーション手術(注2)という方法によって、

 心房細動の原因そのものを取り除く治療、つまり病気を治す
治療を、行うことになりました。


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注2 カテーテルアブレーション手術:

 カテーテルアブレーション手術とは、治療用のカテーテル(注3)を、
太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入(そうにゅう)し、

 カテーテルの先端から高周波電流を流して、焼灼(しょうしゃく:焼く
ことによる治療)をすることで、不整脈を治します。


 例えば、「心房細動」という不整脈の場合では、

 左心房にある肺静脈の血管内や、その周囲から発生する、異常な
電気信号がきっかけとなって発作(ほっさ)が起こることが多いため、

 通常4本の肺静脈を囲むようにして治療
(焼灼)を行い、肺静脈から
の異常な電気信号が、心臓全体に伝わらないようにします。


注3 カテーテル:

 カテーテルとは、血管の中に挿入していく医療用の管のことで、柔ら
かく、ストローのような中空になっています。太さは2~4mm程度です。
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 さて、手術は11月11日に行われましたが、

 じつは本日(11月13日)に、退院して来たばかりなのです。


 それで、申し訳ありませんが、

 手術を受けたときの経緯や、私の思ったことや感じたことなどに
ついては、次回で書きたいと思います。



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