本当の宗教
                              2022年8月14日 寺岡克哉


 私は、ずっと以前から、

 金儲(もう)けや政治権力を狙(ねら)うような、「偽物の宗教」に
たいして、

 とても大きな憤(いきどお)りを感じていました。



 そしてまた、

 そんな「偽物の宗教」に騙(だま)されるような、善良ではあるけ
れど、あまり賢明ではない人々にたいして、

 ものすごく「はがゆさ」を感じていました。



 そのため本サイトでは、

 一人でも多くの人が、「偽物の宗教」に騙されないようにと願い、

 機会があるたびに、正しい宗教というか、本物の宗教というか、

 「本当の宗教」というのは、どんなものかについて、書いてきた
つもりです。



 ところで・・・ 

 最近また、旧・統一協会と、多くの政治家との繋(つな)がりが、

 社会的に大きく取りざたされています。



 そんな状況の中、

 「本当の宗教」というものを、一人でも多くの人に、しっかりと
理解してもらわなければならないと、

 私は改めて、つよく思い知らされた次第です。



 それで今回は、

 「本当の宗教」を、しっかりと理解するための方法について、

 書いてみたいと思いました。


           * * * * *


 さて、

 「本当の宗教」を、しっかりと理解するためには、

 釈迦、孔子、老子、荘子、キリストなどの思想(教え)に、ひろく
触れて、

 それらの教え(思想)に共通している部分を見つけることが、
最良の方法だと私は考えています。



 なぜなら、

 「本当の宗教」というか、その教え(思想)が、真理に近いもので
あればあるほど、

 「真理は一つ」なので、その教え(思想)は、古今東西を問わず、
どれも同じようなものになるからです。



 それでは、さっそく、

 それぞれの思想に触れるのに、私が「良書」だと思ったものを、

 以下に挙げてみましょう。


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 釈迦の思想  (真理のことば  中村元・訳  岩波文庫)

 孔子の思想  (論語  金谷治・訳注  岩波文庫)

 老子の思想  (老子  金谷治  講談社学術文庫)

 荘子の思想  (荘子 全4巻  金谷治・訳注  岩波文庫)

 キリストの思想  (新約聖書  新共同訳  日本聖書協会)

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 これらの書籍を読んで、それらに相通(あいつう)じるものを
感じ取れば、

 ある特定の宗教に洗脳されたり、「偽物の宗教」に騙(だま)さ
れたりすることが、

 ほとんど無くなるのではないかと思います。


          * * * * *


 最後に、書籍の紹介だけでは「丸投げ」になってしまうので、

 これらの思想を私なりに消化・吸収し、「本当の宗教」を自分な
りに探求してきた結果として、

 いま現在の私が到達している境地を、以下に書いてみましょう。



●幸福の本質(エッセイ1036より)

 「愛すれば幸福」というのが、幸福の本質であり、真理である。

 しかも、この真理は、外的な状況によらないので、どんな状況
の人でも、愛すれば幸福になることができる。

 つまり「愛すれば幸福」という真理は、原理的に、どんな人でも
幸福になれる真理であり、どんな人でも救われる真理である。



●神の定義(エッセイ1039より)

 「私の神」は、「この世をこの様にしているもの」と定義される。

 この定義により、「私の神」は、信仰の有無に関係なく、厳然と
存在するものとなる。

 また「神」ではなく、「私の神」とすることにより、個々人の神観
を認める。

 これによって、宗教や宗派の対立を無くすることができる。



●人生の完成した状態(エッセイ1057より)

 「私の人生が完成した状態」というのは、「この世に対する 慈(い
つく)しみで、心の中が満ち溢(あふ)れている状態」である。



 以上が、

 いま現在の私が到達している境地です。

 さらに詳しく知りたい方は、それぞれのエッセイに目を通して頂け
れば幸いです。



 ちなみに、

 「本当の宗教」の探求は、おそらく私が死ぬまで続くと思います。

 なので今後、

 さらに新たな境地に到達できる可能性も、まだまだあるのではない
かと感じています。



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