プーチン大統領の心情
                            2022年4月24日 寺岡克哉


 いったい、何の権利があって、

 何万人もの人々を死に追いやり、何100万人もの人生を破壊する
のか!

 言わずと知れた、ロシアのプーチン大統領のことです。



 ウクライナへの侵略という、プーチン大統領が行っている巨大な
罪(つみ)は、

 もはや、プーチン大統領が死刑になったとしても、贖(あがな)い
きれるものではないでしょう。



 この人間は、一体どんな気持ちで、こんな悪事を続けているのか?

 今回は、そのようなプーチン大統領の「心情」について、私なりに
推察してみたいと思います。


            * * * * *


●プーチン大統領は不幸

 まず第一に、プーチン大統領は、おそらく幸福な状況ではありま
せん。

 それよりは、むしろ、ものすごく不幸な状況に陥(おちい)っている
と思います。


 以下、その理由について、推察して行きたいと思います。


           * * * * *


●プーチン大統領は怒っている

 おそらくプーチン大統領は、ものすごく怒り狂っていると思います。

 なぜなら、ウクライナへの侵略が、ぜんぜん上手く行っていない
からです。


 その理由として、

 側近たちが、プーチン大統領を忖度(そんたく)して、都合の良い
報告しかしないこと。

 なかなか侵略を進めることができない、ロシア軍のふがいなさ。

 ウクライナ侵略に反対する、ロシア国内の反乱分子。

 欧米諸国による、ウクライナへの軍事支援や、ロシアへの経済
制裁。

 などが考えられますが、

 それらの全てに、プーチン大統領は、怒り狂っていると推察され
ます。


           * * * * *


●プーチン大統領は焦(あせ)っている

 ウクライナへの侵略を継続するためには、お金をたくさん使い
ます。

 しかし、その一方で、ロシアは西側諸国から経済制裁を受けて
います。


 なので、このまま行けば、

 (中国などの資金援助が無いかぎり)ロシア経済が疲弊していき、

 侵略の継続が、だんだん困難になって行くでしょう。


 だからプーチン大統領は、ウクライナへの侵略を、できるだけ早く
達成しなければならず、

 そのため、かなり焦っているのではないかと推察されます。


           * * * * *


●プーチン大統領は孤独

 プーチン大統領は、自分を忖度(そんたく)するばかりで、事実を
報告しない側近たちを、

 おそらく、まったく信用していないのではないかと思います。


 また、

 ロシア国民の支持が、プーチン大統領から、だんだん離れつつ
あります。

 (その証拠に、プーチン大統領は、国民への弾圧を強化していま
す。)


 さらにプーチン大統領は、

 国際社会(おもに西側の主要国)から、いまや完全に孤立してい
ます。


 これらのことから、

 プーチン大統領は、とても孤独な状況に陥っていると、推察され
ます。


           * * * * *


●プーチン大統領は、恐れ慄(おのの)いている

 ロシア国民による、反戦運動の高まり。

 プーチン大統領の側近による、裏切り。

 ロシア軍によるクーデター。


 もし、それらのどれかが起こり、

 プーチン大統領が失脚して、ウクライナ侵略の罪を問われたら、

 おそらくプーチン大統領は、死刑にされてしまうことでしょう。


 なので、

 プーチン大統領の失脚は、そのまま自(みずか)らの「死」を意味
します。


 だからプーチン大統領は、

 「恐れ慄き」ながら、命懸けで必死に、権力の座にしがみつくしか、

 ほかに生き残る道がないのではないかと推察されます。


           * * * * *


●プーチン大統領は、虚勢(きょせい)をはっている

 おそらくプーチン大統領は、孤独で、不安で、恐れ慄いていると
思います。


 しかしそれを、西側諸国や、ロシア国民に見透かされてしまったら、

 プーチン大統領の立場が危うくなるのが、目に見えています。


 なので、プーチン大統領は、

 恐れや不安や孤独を隠すために、かなり虚勢をはっているのでは
ないかと推察されます。


           * * * * *


 以上のような、怒り、焦り、孤独、不安、恐れ、虚勢・・・ 

 もしも、これら私の推察が正しければ、

 プーチン大統領は、まったく幸福でないばかりか、むしろ、ものす
ごく不幸な状況にあると思われます。


 ちなみに、

 プーチン氏は、一生懸命に努力して、ロシアの大統領にまで上り
詰めた人間です。

 しかし、その努力の最終的な結果が、こんなに不幸な状況で終わ
るなんて、

 とても可哀(かわい)そうと言えば可哀そうです。


 しかし、そうではありますが、

 ウクライナの人々の悲惨な状況を見れば、「プーチン大統領が
可哀そう」で済まされる問題では、決してありません。


 今後プーチン大統領は、(処刑されなければ)何年にもわたって、

 このたびの大きな罪(つみ)を、国際社会から咎(とが)められること
になるでしょう。

 また国際社会も、プーチン大統領の罪を、絶対に咎め続けて行か
なければならないのです。



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