2021年を振り返って
                            2021年12月26日 寺岡克哉


 さて、

 いよいよ今年も、あと一週間を切り、1年を振り返ってみる
時期になりました。



 今年は、

 東京オリンピックや、衆議院総選挙など、いろいろなことが、

 たくさんありました。



 しかしながら、

 とくに私にとっては、「まったく予想外」だった出来事が2つ
あり、

 それらが、今年の1年を、つよく印象づけたのです。


           * * * * *


 まず1つ目は、

 新型コロナウイルスの脅威が、ぜんぜん無くならなかった
ことです。



 つまり今年は、新型コロナワクチンの接種が、ずいぶん進ん
できたので、

 今年こそ、「マスクをしないで外出ができる年」に、なるのでは
ないかと思っていました。



 しかしながら、

 日本よりもワクチン接種が進んでいた国々で、マスクの使用
や外出の規制を、緩(ゆる)めたところ、

 新型コロナの感染者が、ふたたび増えてしまいました。



 さらには、

 感染力がものすごく強い、「オミクロン株」という変異ウイルス
が、出現してしまいました。



 そのため今年も、

 マスクなしで外出するには、ほど遠い状況になってしまった
のです。


 これがまず、私の予想が大きくはずれた出来事の1つでした。


           * * * * *


 そして2つ目は、

 とつぜんに父が死んでしまったことです。



 というのは、

 私の父は「肺ガン」に罹(かか)っており、余命が半年もない
ような状況が続いていたのですが、

 今年の2月に、新しい抗ガン剤が効くことが分かり、

 最低でもあと1年、うまく行けば、あと3年ぐらいは生きられる
ような状況となったからです。


 それで私は、飛び上がるほど喜んでいました。


 ところが!

 今年の4月13日に、ちょっと38℃ぐらいの熱が出たかと思っ
たら、

 その2日後の4月15日に、あっけなく死んでしまったのです。

 死因はガンではなく、原因不明の「急性肺炎」で、 これは
本当に、まったく予想外の出来事でした。



 このとき私は、

 「人間というのは、ほんとうに何時(いつ)死んでしまうのか、まっ
たく分かったものではない!」

 と、心の底から思い知らされました。



 しかも、それを、わが身にも照らして考えるようになり、

 「自分自身も、いつ突然に死んでしまうのか、まったく分かった
ものではない!」

 と、思い知らされることになったのです。



 それで、

 「生きているうち」に、書きたいことを書いておこうと、決意を新た
にした次第です。



 以上のように、今年(2021年)は、

 「自分に残された時間が、もう、そんなに長いわけではない」と、
ほんとうに思い知るようになり、

 私の人生観が、ものすごく大きな影響を受けた年だったと言えま
す。



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