飲酒運転で児童5人が死傷 1
                               2021年7月4日 寺岡克哉


 6月28日の午後3時半ごろ・・・ 

 千葉県の八街(やちまた)市で、下校の途中だった小学生の列
に大型トラックが突っ込み、

 男子4人と、女子1人の、児童5人がはねられました。



 この事故で、

 小学3年生の男子児童2人が死亡したほか、

 3年生の女子児童が意識不明の重体、2年生と1年生の男子
児童が重傷を負っています。



 警察は、

 近くに住むトラック運転手の、梅澤洋容疑者(60歳)を逮捕して、

 過失運転致死傷などの疑いで調べています。


             * * * * *


 ところで、警察によりますと、

 梅澤容疑者からは、逮捕後の呼気検査で、基準を超えるアル
コールが検出されていました。



 その後の調べに対して、梅澤容疑者は、

 「帰る途中に酒を飲んだ」などと、供述していることが分かって
います。


            * * * * *


 その、飲酒運転をしていた梅澤容疑者は、事故を起こした直後、
警察や勤務先にたいして、

 「右側の(福祉)施設から人が出てきて避けようとして、左に急ハン
ドルを切ったら、電柱にぶつかり、子どもたちの列に突っ込んでし
まった」

 という趣旨(しゅし)の供述をしていました。



 が、しかし、

 警察によると、現場近くの防犯カメラの映像では、事故の直前に、
児童以外の人影は確認されておらず、

 また、現場近くの福祉施設でも、人が飛び出した事実は確認でき
ないといいます。



 さらに、

 現場近くの防犯カメラには、トラックが緩やかに左に進みながら
電柱に衝突する様子が写っており、

 道路に残されたタイヤの跡などからも、実際には、急なハンドル
操作がなかったとみられることも分かっています。


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 以上、ここまで見てきて、すでに明白になっていると思いますが、

 梅澤容疑者は、酒を飲んで運転したあげく、

 現場近くにある福祉施設の人が、飛び出してきたとウソの証言を
して、

 自分が起こした事故の原因を、他者になすりつけようとさえ、して
いるのです。



 本当に、

 この梅澤容疑者というのは、ものすごく悪質な人間であると、

 言わざるを得ません!



 その一方で・・・ 

 亡くなった2人の男の子は、絶対に帰ってこないのです。

 また、意識不明の女の子も、亡くなってしまうかも知れませんし、
このままずっと意識が戻らないかも知れません。

 そして、重傷を負った2人の男の子は、一生にわたって障害を
負うかも知れないのです。



 この、梅澤容疑者という人間は、

 酒を飲んで、そのような絶対に取り返しがつかないことをやった
あげく、

 ウソの証言をして、少しでも責任を逃(のが)れようとするとは・・・ 



 事故に襲(おそ)われた子供たちの、家族の方々の気持を思うと、

 怒りや悲しみが込み上げてきて、どうしようもありません。


            * * * * *


 ところで、

 テレビの報道番組で、事故現場の道路を見たのですが、

 通学路だというのに、道は狭(せま)いし、歩道もガードレール
も無いし、

 歩行者にとっては、信じられないぐらい危険な状況になってい
ました。



 さらには、

 今回、5人の児童が被害にあった千葉県・八街(やちまた)市
の朝陽小学校では、

 5年前の2016年11月にも、登校中の児童の列にトラックが
突っ込み、4人がけがをする事故があったといいます。


 それなのに、

 今回のような危険な通学路が、これまで放置されてきたわけ
です。


            * * * * *


 申し訳ありませんが、この続きは、次回でやりたいと思います。



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