1000回目にあたって
                               2021年5月9日 寺岡克哉


 今回で、1000回目のエッセイとなりました。


 じつを言うと、これまで私は、

 「まず1000回まで頑張ろう」と思いながら、エッセイを書き続けて
きました。



 第1回目を書いた日から、19年と1ヵ月の歳月が、かかってしま
いましたが、

 ここまで続けてこれたのは、ひとえに読者の皆さんのお陰です。


 本当に、ありがとうございます。


            * * * * *


 ところで、

 この、エッセイを書き続けていた19年の間には、じつに色々な
ことが起こりました。



 まず、エッセイを書き始めたころは、私の父も母も、すごく元気で
したが、

 いま現在では、すでに二人とも他界してしまいました。



 また、

 私自身も、心臓発作(心房細動)が起こって、救急車で病院に
運ばれて以来、

 発作を起こりにくくする薬を、毎日飲み続けなければならない
体に、なってしまいました。



 「年月が経つ」というのは、正(まさ)に、こう言うことなのでしょう。


             * * * * *


 ところでまた、社会に目を向けても、

 この19年の間には、じつに色々なことが起こりました。



 たとえば2008年に起こった、秋葉原の通り魔事件。

 2009年の、民主党への政権交代。

 2011年に起こった東日本大震災と、それによる大津波や
原発事故。

 2016年のアメリカにおける、トランプ大統領の誕生。

 2018年に起こった、北海道胆振(いぶり)東部地震。

 2019年に始まった、令和の時代。

 2020年から続いている、新型コロナウイルスの脅威。



 まだまだ、たくさん色々なことが起こりましたが、

 本サイトで取り上げ、とくに私の印象に残っているものを
ザッと挙げただけでも、

 すごく大変なことが、色々と起こっていたのが分かります。


           * * * * *


 しかしながら、

 このように色々と大変なことが起こっている一方で、

 「社会的に好ましい変化」も起こっています。



 それは、

 「地球温暖化」への問題意識が、社会的に高まってきた
ことです。



 たとえば、15年ぐらい前の2006年ごろでは、

 「反温暖化論」とか、「温暖化懐疑論」などというものが、
世の中に蔓延(はびこ)っていて、

 いい歳をした大人たちが、「地球温暖化など嘘っぱちだ」
と、

 自信たっぷりに、恥ずかしげもなく主張していました。



 しかし現在では、

 「地球温暖化は深刻な問題である!」ということが、小学生
でも分かっている一般常識になり、

 政府も企業も、積極的に温暖化対策に取り組まなければ、
国際社会から認められない状況になっています。



 もちろん、これは、

 豪雨、洪水、土石流、暴風、干ばつ、山火事、海面上昇に
よる高潮などの、

 地球温暖化が引き起こした「気候変動」による自然災害が、

 日本だけでなく、世界的な規模で甚大(じんだい)な被害を
もたらしているという、

 ものすごく深刻な現実を物語っています。



 しかし、そうではありますが、

 15年ぐらい前の、温暖化対策にたいして「まったく絶望的な
状況」だったのに比べれば、

 いま現在は、「ずいぶん希望が持てる状況」に、変わってきたの
ではないかと私は感じています。


           * * * * *


 ところで、「1000本ノック」という訳ではないけれど・・・ 


 私は1000本ぐらいエッセイを書き続ければ、すこしは文章が
マシになるのではないかと思っていました。

 しかしながら、自分が思っていたほど、なかなか上達するもの
ではありませんね。



 まだまだ拙(つたな)い文章で申し訳ありませんが、

 これからもエッセイを書き続けられるかぎり書いて行こうと、決意
を新たにしましたので、

 今後もよろしくお願いします。



      目次へ        トップページへ